弊社は社名の通り以前は食品缶詰を製造販売しておりました。主に「みかん」などのフルーツの缶詰と「牡蠣」を加工した缶詰を製造しておりました。しかし、現在は製造しておりません。牡蠣の缶詰を製造する場合はまず生牡蠣をボイルして加工します。その際に生成される「牡蠣の煮汁」を再濃縮してできたものが「オイスタージュース」でした。しかし現在国内で牡蠣の缶詰を製造している会社はほとんど無く、「牡蠣の煮汁」も缶詰工場から生成されなくなりました。弊社は牡蠣の缶詰の製造は行っておりませんが、「オイスタージュース」の製造販売は続けております。
現在、オイスタージュースの原料となる「牡蠣の煮汁」は2つのルートから供給していただいています。
ひとつは、「乾燥牡蠣(干し牡蠣)」を製造している業者様から仕入れています。「乾燥牡蠣」は主に香港向けに製造しております。広島の能美・江田島地区で本業は「いりこ・ちりめん」などの製造を行っている業者様が、ちりめん漁の解禁前の5月~6月初旬にかけての広島産牡蠣を利用して「乾燥牡蠣(干し牡蠣)」を製造して香港に輸出をしています。その工場から出る「牡蠣の煮汁」(BX25程度)を仕入れて、弊社にて再濃縮(BX38まで)しております。
もうひとつは、冷凍牡蠣業者様からのルートです。乾燥牡蠣が始まる前の3月~5月の広島産牡蠣を利用して冷凍牡蠣や冷凍牡蠣フライを製造している業者様からでる牡蠣の選別アウト品(牡蠣フライのサイズにあわないものやエックス線検査機でアウトになったもの)を集めて、それを利用して乾燥牡蠣業者様に「牡蠣の煮汁」を製造していただいています。
弊社では、上記ふたつのルートの広島産牡蠣から製造された「牡蠣の煮汁」を原料として「オイスタージュース」の製造を行っています。